2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

認識力の養成と自己統御

認識力の養成と自己統御 認識力の養成ということと自己統御ということとは、一体どんな関係があるのだろうか。これを簡単に説明すれば認識力を適当に涵養しないと、心の固有する知覚作用が正確さを失い、その当然の帰結として正しい自覚とか、あるいは悟りと…

消極的言葉の厳禁

消極的言葉の厳禁 絶対に消極的な言葉は使わないこと。否定的な言葉は口から出さないこと。悲観的な言葉なんか、断然もう自分の言葉の中にはないんだと考えるぐらいな厳格さをもっていなければだめなんです。 Strict prohibition of negative words "Never u…

生活方式の過ち

生活方式の過ち 現代、中高年者ばかりでなく、若い人々の中にも臆病者が多い。その根本原因は、その生活方式の過ちを訂正しないため生命の活力が減少したからである。 現代人が、その生活方式に正しき自覚と反省とをもたないのは、人間の生命本来の実消息を…

生命の力

生命の力 「人生建設に絶対的に必要とする生命の力」とはどんなものかというと、次の六つに分類することができる。 (1)体力、(2)胆力、(3)精力、(4)能力、(5)判断力、(6)断行力である。 この六つの力のいずれか一つでも欠乏し、または不完…

一度に二つは思えない

一度に二つは思えない 心ってものは、苦しまないときは喜んでいるんだ。人間の心というのは、一度に二つのことは思えない。苦しがっている時は、楽しがっていることが引っ込んじまう。楽しがっているときは、苦しがっていることが引っ込んじまう。両方いっぺ…

何も考えずに寝る

何も考えずに寝る 眠りにつくまでの間、何も考えないで眠りに入るのが本当の理想なんです。それができないのであれば、夜の寝際、できるだけ昼間関係した消極的なことを思い出さないようにすることであります。 人間の夜の寝際の心は「特別無条件同化暗示感…

考え方が人生を分かつ

考え方が人生を分かつ 心が、積極か、あるいは消極かで、人生に対する考え方がぜんぜん両極端に相違してきてしまう。心が積極的であれば、人生はどんな場合も明朗、颯爽溌剌、勢いの満ち満ちたものになりますけれども、反対に消極的だと、人生のすべてがずっ…

親はありがたい

親はありがたい なかには親のことを悪くいうやつがある。「親も親だけども、頭がふるかったなあ」なんて。あたりまえじゃないか、そりゃ。時代が先に生まれてんだもの。親が自分より後から生まれてくりゃ、自分より頭が新しいかもしれないけどもねえ。そんな…

天風式クンバハカ法

天風式クンバハカ法 腹が立つこと、心配なこと、恐ろしいこと、何かにつけて感情、感覚の刺激衝動を心に感じたら、すぐ肛門を閉めちまう。そして、おなかに力を込めると同時に、肩を落としちまうんだ。 この三か所がそうした状態にされたときに初めて感情や…

言葉を選択しよう

言葉を選択しよう 人間が人生に生きる場合に使う言葉を、選択しなきゃだめなんですよ。一言、一言に注意してもいいくらい、いくら注意しても、あなた方はヒョイと気づかずに消極的なことを言ってますぜ。 とにかく、習いは性でありますから、人と口をきくと…

人間は万物の霊長

人間は万物の霊長 ここが一番大事なことであるが、特に忘れてならないことは、人間は、万物の中で、宇宙根本の分派分量を最も多く頂戴しているというである。人間以外の生物が真似することのできないほど、誠に多くの分量を頂いている。 このことが、人間が…

生命の強度を保つ

生命の強度を保つ 複雑多端なる人生において、常に多種多様の病的刺激や健康生活を破壊する障害が、文化が進むほど色々と形を変えて増殖してくるのは必然である。ただ漫然と、我意の赴くままに生活していれば、刺激や障害に抵抗できず、病弱になる。まして人…

人生設計について

人生設計について 多く言うまでもなく、たとえば立派な建築物をつくろうには、まず、完全な設計が必要であります。 と同様に、我が人生をつくろうには、その人生設計の中から余計なものを、きれいに取り除かないとだめなんです。犬小屋みたいな設計を描いて…

幸福は苦悩から生まれる

幸福は苦悩から生まれる 人生の幸福というものを安易な世界に求めてはいけない。言い換えれば無事平穏を幸福の目標としないということである。 本当の幸福は、多くの人が忌み嫌う苦悩というものの中にある。すなわち、その苦悩をたのしみに振り替えるところ…